心筋症と闘う広島男子と英国女子の記録

2015年4月に国の指定難病である「特発性拡張型心筋症」を発症。 大阪大学病院にて補助人工心臓(Heart MateⅡ)装着手術を受け、心臓移植待機者となる。 その間、発症からの心境を記したこのブログを開設する。 2016年には高校教師として社会復帰を果たし、現在は闘病中に見つけた『人生で本当に大切なもの』を伝えるために広島を中心に介助者でもある英国女子の妻と共に活動中。

久々の涙

私の職場は「高校」という教育現場。

 

授業も持って、英語部(ESL)と映像部のクラブ担当もして、フルで勤務しています。

 

もちろん常に補助人工心臓のバックも一緒です。

 

最初は不安ばかりだった社会復帰も半年経ち、だいぶ慣れてきました。

 

だけど、半年間ずっと心にあったわだかまり。

 

それは「生徒たちに自分の体のことを伝えていない」ことでした。

 

授業の子や、クラブの子たちには伝えていますが、その他、多くの生徒には何も言っていないままでした。

 

「お金が入ってるの?」「郵便屋さん?」「なんでいっつもそれ持っとん?」

 

いろんなことを聞かれるたび、なぜか「秘密」「大事なもんよ〜」とやり過ごしていました。

 

そして、いつもは目立つところにぶら下げている内部障害のマークと緊急連絡先の札を学校ではなぜか隠していました。

 

「なぜだろう?」自分でも分かりませんでした。

 

正直なところ、10代の子たちにどんな反応をされるかも怖かったし、どこまで話せばいいのか分からないし、むしろ話す必要さえあるのか分かりませんでした。

 

でも、半年が過ぎ、みんながどんな子たちか分かるようになりました。

もう隠してばかりの自分に疲れ、「堂々としていたい」と思うようになりました。

 

そして、

遂に先日あった後期の始業式で、初めて大勢の生徒たちの前で話しをする機会をもらいました。

 

自分の言葉で今までのことを少しずつ話をしました。

 

発症して緊急入院した時に、自分がどれだけ重症かも分からず、

「またレスリングできますよね?」

と医者に1番最初に聞いたことを話した瞬間に、涙が止まらなくなりました...。

 

「あぁ、まさかみんなの前で泣いてしまった.....」

恥ずかしくなって下を向いて、少し落ち着いた後に顔を上げました。

すると、そこには涙を流している子、あたたかい視線を傾けてくれている子たちがいました。その姿を見て、また言葉に詰まりました。

 

時間は少しだったけど、伝えたいことは伝えることができました。

 

今回は命の大切さとかよりも一番伝えたかったのは、

「あなたのすぐ近くに、身体に障害を持っている人間、病気と闘っている人間がいることを知ってほしい」

「優しくてしてほしいわけでも、同情してほしいわけでもない。ただ、こういう人もおるんじゃなとだけ知ってほしい」ということ。

 

私の高校は校風も自由、個性的な子たちがたくさんいます。

だけど、みんなとってもあたたかい優しい心を持っていました。

 

そんな子たちに出会えたこと

やっと自分のことを話せたこと

そして、

補助人工心臓をつけて、社会復帰という道を選んだこと

本当に良かったと心から思えた1日でした。

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生徒たちよ、ありがとう。これからもよろしくね 。

 

いつも応援ありがとうございます!

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