心筋症と闘う広島男子と英国女子の記録

2015年4月に国の指定難病である「特発性拡張型心筋症」を発症。 大阪大学病院にて補助人工心臓(Heart MateⅡ)装着手術を受け、心臓移植待機者となる。 その間、発症からの心境を記したこのブログを開設する。 2016年には高校教師として社会復帰を果たし、現在は移植医療の啓発と闘病中に見つけた『人生で本当に大切なもの』を伝えるために広島を中心に介助者でもある英国女子のパートナーと共に活動中。

意識不明... 突然死.... 不整脈ってなんだ。

 古くは重度の心不全は「ぽっくり病」と呼ばれていました。その由来は不整脈による突然死だそうです。よく急性心不全により亡くなられた方のニュースがありますが、それらには危険な不整脈による突然死が多くあるのではないでしょうか。

 

 まず、不整脈とは何か。心臓の音って「ドクッ、ドクッ」となりますよね。これが1分間に成人平均は60~75回、運動したら120回以上!!っとなります。これが脈拍です。これがいつもより遅くなったり(徐脈)、早くなったり(頻脈)、「ド、ドクッ、ト、トク?」みたいな不規則な脈を打ったり(これ私)、それらが一般的に不整脈とよばれます。

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不整脈なんて私関係ない!興味ない!って思ったあなた!

 

 実は、不整脈ってほぼすべての人にあるみたいです。不整脈にもたくさん種類があって、心臓の状態とは関係なく、疲労、睡眠不足、ストレスでも起こるみたいです。一瞬、急な息切れ、フラ〜っとしたり、なんだか胸がドキドキ(動悸)したり、そういうときにも不整脈は起こっているみたいですよ。

 

 脈が遅くなる徐脈は年齢を重ねると多く発生するそうで、そういうときに使うのが、ペースメーカー。例えば、脈拍が1分間に40以上をキープという設定(コンピューターで遠隔操作で設定できるんですよ〜)にすれば、40に近づくとペースメーカーが心臓によわーい電気刺激を与え、常に40以上をキープします。

 

 ちなみに私は最近、ピコピコと設定を変えられ、40から、60以上の設定になりました。それまで脈拍が40、50台だったのに、その日以来、常に60以上になっています。 ちなみに刺激は何も感じません。しっかりと脈拍を維持して全身に血と酸素を流そうということみたいです。医学すげーよ...

 

 それと、電車やバス内の「優先座席付近での携帯電話の使用はペースメーカーを着けている方のご迷惑....電源を..」ですが、携帯電話の進歩でその心配はないようで、放送の取り止めなどが話題になりましたね。

 他人の胸の上に携帯電話をなすりつけるほど極端に近づけることはまずないし、(あったら気持ち悪い。。。)携帯電話の使用は問題ないと私も思います。

 

 それよりも、携帯電話に夢中でペースメーカー入っている人にぶつかったりの方が怖いです。そして、私のような若造は、ペースメーカー入っているとは思われないため、優先座席はおろか普通の座席すら譲られる事もまずありませんし、逆の立場だったら、自分みたいな奴には譲りません。笑

 

 脈が早くなる頻脈、動悸、不規則な脈は、それらが長く続くと全身に血液が回らないようになります。正常な脈拍は「ドクっ、ドクっ」っと、1回1回が力強く血液を全身に回しますが、「ドキドキドキ」となっているときは、1回1回の力が弱く全身に血液が回らないようになります。

 それで、フラッ〜となったり、意識がなくなったりするそうです。僕は前までドキドキ動悸していたら、「おおぉ!心臓よう動いとるのぉ!」と思っていましたが、全然違いました。。。ほんとばかな体育会系です。。

 

 ここまで紹介した不整脈単発的に起こるものに関しては、基本的には問題ありません健康な人はすぐに元に戻るし、体に感じないものも多くあります。私も常にありますが、薬でコントロールしているし問題ありません。

詳しくはこちら

[6] 怖い不整脈と怖くない不整脈 | 心臓 | 循環器病あれこれ | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス

 

 しかし、本当に恐ろしい不整脈心室細動とよばれ、心臓が1分間に300回以上、痙攣のような状態を起こし、意識を失い、最悪、心停止を起こすようです。不整脈による突然死の原因はこの心室細動なのです。昨日まで健康だった人が急に亡くなったり、運動中に急に起きたりもあるそうです。

詳しくはこちら

[71] 危険な不整脈とその治療 | 心臓 | 循環器病あれこれ | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス

 

今日、目にしたニュースです。亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りします。

名将・横浜高校前監督“松坂以上の逸材を亡くしたとき”の心情吐露〈週刊朝日〉 (dot.) - Yahoo!ニュース

 

 入院直後に私は1度、この心室細動を経験しました。急になんだかイライラするような感覚になり、ベッドに横になった瞬間、医師と何人もの看護師が部屋に押しかけてきました。幸いにも私は苦しいといった自覚症状はなく、そのときは大丈夫でしたが、いつ再発するか分からないということで、電気ショックのパッドを胸に数日間貼ることになりました。

 

 誰にも言わず黙っていましたが、多分心室細動らしきものは入院前にもあったんだと思います。部活中に少し走った瞬間に目の前が真っ暗になったり、階段を上がった後、寝ている最中に急に苦しくなったりしていました。このときは偶然、運が良かっただけで、もしかするとそのときに死んでいたかもしれません。だから、助かった命、もう粗末にはしません!!

 

 心室細動が起きて、意識を失ったときに助かる方法はAEDなどの電気ショック療法しかありません。しかし、常に誰かがいて、AEDが近くにあるとも限りません。

そういう患者に対して行われるのが、次回説明するICD(植込み型除細動器)装着手術です。

 こいつ!

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終わりに

「助かった自分が生きてる間にできる事は何か」

 これは発症からずっと考えているテーマです。そして自分なりに出した答えの1つがこのブログです。暇人だからだけが理由ではありません。(暇だから6割5分)笑

 いまこの病気と闘っている人、その人を支えている家族の人はもちろん、そして今は健康な生活を送っている人にも読んでほしいと思っています。

 

 私はtwitterもやっていますが、ある方から、こういうメッセージをもらいました。

 自分の周りの人が病気になったり、辛い状況になって死にたいと言ったら、「そんなことに負けるな!」「がんばれ!」と声をかけるだろう。でも、いざ、自分がそんな状況になったら死を考えるか酒浸りになるだろうと。

本当にその通りだと思います。私も同じです。でも、私の友達や知り合いが病気で苦しんだり、辛い思いをするのは本当に心の底からいやです。自分だけでもう十分です。

 

 だから、自分がこれまで調べてきたこと、知っていること、感じたことを全てさらけ出し続けて、どこかの誰かの役に立つことが今の自分にできる事だと勝手に信じています。

 

あなたにとって大切な人や、「大丈夫!大丈夫!寝れば治るっしょ!」とか言って聞かない人がもし周りにいればこのブログの存在を広めて頂ければ幸いです。

 

というわけで、これからもよろしくお願いしやす。押忍。