読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

心筋症と闘う広島男子と英国女子の記録

2015年4月に国の指定難病である「特発性拡張型心筋症」を発症。 大阪大学病院にて補助人工心臓(Heart MateⅡ)装着手術を受け、心臓移植待機者となる。 その間、発症からの心境を記したこのブログを開設する。 2016年には高校教師として社会復帰を果たし、現在は移植医療の啓発と闘病中に見つけた『人生で本当に大切なもの』を伝えるために広島を中心に介助者でもある英国女子のパートナーと共に活動中。

ベッドを捨てよ リハビリ室へ行こう。心臓リハで元気な心臓を取り戻せ!

 寺山修司さんの「書を捨てよ 町へ出よう」を完全にパクったタイトルですが、今回は心臓リハビリについて。

 

 昔は拡張型心筋症などの重い心臓病は通称「ポックリ病」と呼ばれ、急にポックリ..と逝ってしまう不治の病いでした。(原因は危険な不整脈による突然死
 患者は絶対安静、寝床から動く事はほとんど許されませんでした。しかし、研究が進むにつれ、急性期を過ぎた心臓病は、適度な運動が必要であり、症状を改善させる効果がある事が分かってきました。

 

 運動によってもたらされる好影響とは何か...思い浮かべみてください。一般の人たちにも当てはまるものもあります。

①手術、入院によって弱った体、臓器の体力を回復させ、退院後の生活をスムーズに行えるようになる。

精神的な自信をつけさせる、ストレスの発散、うつの防止。

心筋梗塞などを起こした患者は生活スタイルに問題あり。食事療法とともに運動をする習慣づけをすることで再発防止に努める。

 

 具体的に、広島と大阪の心臓リハビリの内容を紹介します。

(広島)軽いストレッチ→白線の上を横歩き、足をクロスして横歩き、白線の上をまっすぐ歩く→手すりを使って、かかと上げ、片足上げ→座ってバランスボールを足で押す→3段ほどの階段を上り下りする→外を10分ほど歩く→ストレッチ。

(大阪)軽いストレッチ→ランニングマシーンを使って15分歩く→チューブを使って下半身の筋力トレーニング3種目→かかと上げ→スクワット(自分だけ。笑)→ストレッチ

 他にもマシンを使って下半身を鍛えたり、バイクを使ったりもします。リハビリのスタートはマッサージだけ、ストレッチだけ、5分歩くだけ、などから、その人の体力、安全性等を考慮し、段階的にレベルが上がっていきます。

 

 若い人や運動好きな人にとっては、物足りない内容ですね。しかし、それが心臓リハビリの一番のポイントです。息を止めず、息が上がらない程度の軽い有酸素運動が一番効果的です。それ以外は心臓に負担をかけ、逆効果になります。
 
 私はレスリングをしていたので、ガツガツ筋力トレーニング、ランニングをして、その後はプロテインを飲むのが大好きで、いかに筋肉をパンパンにしたり、息を上げるかが一番大切だと思っていた人間です。(入院1ヶ月前くらいまで普通にトレーニングやってました。)なので、広島のリハビリで最初の頃は「あれもできる、これもできる」と無理をしては、理学療法士さんに何度も止められました。

 

 ベットの上だけの生活の後や、大きな手術の後は想像以上に体力は低下しています。体力には絶対の自信があった私でも、人工心臓装着手術後に初めてやったリハビリはまずは足をベッドから降ろしてただ座るだけでした。「なめんなよ〜」と思いやってみると、頭がとても重たく感じ、前か後ろにそのままぺしゃっと倒れそうになるのを必死に堪えて「で、で、で、できました。も、もういいですか?」と強がるのがやっとでした。

 心臓リハビリで一番おすすめなのは、タラタラのんびりと歩くこと。無理せず自分のペースで少しずつ時間と距離を伸ばして、ゆったりと歩くのがポイントです。外を歩けるまで回復すれば、外の気持ち良い風、日光に当たりながら歩くのは体力回復以外にもストレス発散に大きな効果があります。これは退院後もずっと続けるべきです。

 

 ここの病院の外にあるリハビリ用の公園には、坂や階段の他にも、芝生や池があり多くの患者と家族が和んでいます。私も先週から外に出れるようになったので、1日最低1回は外に出て、1時間ほどタラタラと歩くのを日課にしています。(そのうち30分くらいはベンチで休憩したり、芝生の上に座ってコーヒー飲んだり、チョコレート食べたりしていますが。笑)

f:id:moai9rin3DK:20150921113810j:plain

f:id:moai9rin3DK:20150921113844j:plain

※こうやって外を歩いたり、遊んだりするのが、今一番の楽しみです。人工心臓をつけてから、体力と心臓の調子が圧倒的に向上しました。

                          f:id:moai9rin3DK:20150921113904j:plain

 ※ベルトタイプのものを初めて使ってみました。左右がバッテリー、真ん中がコントローラー。全部で2kg弱あります。ちょっとガンマンっぽくてかっこいい。

 

 思うように物事が進まなかったり、ケガや病気で動けなくなったりする事はまれにあります。そういう時こそ、あえて焦らず、無理をせずに自分にできる一番小さなことをコツコツと毎日やり続けることが案外大事なんかなと思います。

 

 このままコツコツ心臓リハビリを続けて、タラタラ歩き続けていけば、いつかは自分の心臓は良くなるんじゃないか!?!?なんてあわーい期待を抱きながら、明日も歩きます。

心臓リハビリについての参考リンク

[50] 心臓リハビリテーション入門 | 心臓 | 循環器病あれこれ | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス

 

 皆さんもタラタラ歩き実践してみては?家族や友達と喋りながら歩くのはリフレッシュにもなってなかなか楽しいですよ。おすすめです。

                            DK